2段階に分けたノーズの上がり。
1段階目は、10°前後の最高速レンジをできる限り長く採用することにより、初速から他者を寄せ付けない最高速度に到達。
2段階目は、船の構造から着想を得た40°以上を採用することにより、どんな障害物をも乗り越える角度。船が荒波を超えていくように。
スピードを競うアルペンのノーズ角度と、パウダーやウォールなど環境を選ばないフリースタイルを可能にするキックを掛け合わせたテクノロジー。

3Dノーズとは、前後左右が曲線でできているノーズ。引っ掛かりがなく浮きやすいが、
3Dの角度をつけ過ぎてしまうと最高速時に斜面の起伏がノーズに当たり抵抗となってしまう。
HITRIBEは3Dまで角度をつけていない。しかしフラットではない。
0.1mm単位で緩やかにラウンドしているノーズを採用し、最高速でも抵抗にならないノーズを実現。

①SOBUT時代の420シグネチャーの復刻デザイン。

②SHINGO420ARTのアートが描かれたデザイン。
※オーダーの場合はグラフィックとアートも相談可能

③クリアグラフィック。

④420ZEEBRA。

複合アール。コンピュータCADに落とさず、高橋信吾のハンドシェイプから成るアウトライン。

＊テーパード
HITRIBEは全モデル、テール幅がノーズ幅に比べて3.5cm狭い。
ノーズからテールにかけて3.5cm分テーパードしていることで、テールのRは並行に近くなり、テールエッジの引っ掛かりがなく抜けがいい。
「Wide & Bite」と「テーパード」の掛け合わせにより、
ターン前半にエッジを雪面にBiteさせ、ターンの後半は抵抗のない次のターンへ向けた加速に入る。
最高速で直滑降の際、テールエッジが引っかかる不安もHITRIBEには無い。

＊ストレートウエスト
ターン時にサイドカーブ/フレックス/トーションが重なる1点。
3つのRが重なり負荷がかかるその1点の詰まりをマイルドにするために意図的にストレートを採用。
高橋信吾が30年以上滑り続けた経験から導き出した哲学により、スムースなターンの伸びを実現。
理屈ではなく、HITRIBEを乗ればわかるターンの気持ちよさ。

0.1mm単位で緩やかにラウンドしている「Round Nose」をテールまで板全体に採用。
フラットの板でありながら、エッジ周りは0.1mm単位で浮いているため抵抗にならず接雪面積も少なくなる。
これこそがHITRIBEのスピードの秘訣。

「Double Rocker Nose」と「Kick Tail」の間はフラットソールを採用。
抵抗を減らすためにフラットの接雪面を短くし、ノーズテール共に弱ロッカーを入れている。
接雪長は865mmと短め。

センターには、まるで竹刀のようにしなりやねじれが一定で永遠なバンブーを幅広めに採用。両サイドには、硬く美しく高いヒノキを採用。
しかし、バンブーもヒノキも硬く重いため、芯材自体を薄くセットすることで、柔らかく軽く、フレキシブルだが反発性の高い芯材となっている。
柔らかい素材を使うと反発も柔らかいが、硬い素材を薄く使用することで、柔らかいが反発性の高い性能を実現。
※オーダーのお客様は、身長や体重などに合わせて、芯材の厚みを変えフレックスを調整することが可能です。

芯材からこだわり、トーションを使って乗れるようにねじれ柔らかく作っているが、
「Edgeless Tail」によりさらに柔らかいトーションを実現。
ノーズよりもテールのトーションの方が柔らかくボードの操作性が高い。テールイージーコントロール。

「Edgeless Tail」により、全く抵抗のないテールは抜けが早過ぎるというデメリットもあるが、
テール面積を長くしキックをつけることで、早過ぎる抜けをカバー。
「Kick Tail」のおかげで、パウダーでテールが雪に沈んだ時は安心して体をテールに預けることができる。

テールのエッジは接雪点までしかなく、それ以降はエッジレス。
「Edgeless Tail」にすることで柔らかいトーションを実現し、
ダリングするエッジ部分の鉄自体をなくすことで、全く抵抗のないテール。

Wide & Biteとは、HITRIBEの代名詞である幅広いノーズから、サイドカーブにかけて急激に狭くなる構造。
板を倒し込んだ際、最初に太いノーズのエッジが噛むことで加重しても抜けない安心感を実現。
「Wide = 幅広いノーズ」「Bite = 噛む」